長男が2歳のとき、フリーペーパーの発行を始めました。(現在休刊中)

ママ&キッズに優しい町、二宮を目指す会の活動(ブログ)

 それまで活動はすべてペンネーム櫛田佳代(旧姓)で行っていました。

 

(現在休刊中です)

 

※以下は当時のことです。今は新しい子育てサロンや、ファミサポ制度、子どもが集まる公園、理由を問わない一時預かりなどもあり、子育て支援制度がずいぶん整いました。

 

2008年に設立した

  『ママ&キッズに優しい町、二宮を目指す会』より 

 

 

~子育てママのための地元密着情報誌~

Ventを発行しています!

 

初めまして。「ママ&キッズに優しい町、二宮を目指す会」と申します。私たちは子育てがしやすい町、親子に優しい町を目指す、神奈川県中郡二宮町のママたちの集まりです。会の活動メンバーは現在15名ほどで、月に1度の全体ミーティングとレクレーション、月に数回行う編集会議などをしながら親子で楽しく活動しています。

 

二宮町は人口約3万人、約12千世帯の小さな町です。ここには残念ながら大きな公園もなければ子ども専用の公共施設もありません。地区ごとにある児童館はほぼお年寄りのサークルスペースとして利用され、子どもたちはなかなか利用することができませんし、財政難である町のサポートはほとんど期待できない状態にあります。近頃は当たり前になっている一時保育もありませんし、ファミリーサポートの制度もありません。

 

このような子育てのしにくい状況の中で、私たちは自分たちにもやれることがあるのではないかと立ち上がり、Ventというフリーペーパーの発行を2008年から開始しました。

誌面はインターネットや雑誌などで簡単に手に入る情報(例えば離乳食や子どものおやつレシピなど)はできる限り載せず、二宮町や近隣に住む人にとって必要な情報だけを乳児~小学校低学年ぐらいまでの子を持つ親を対象に盛り込む努力をしています。

 

Ventは年に2回(2009年は3回発行)、各8,000部発行しています。体裁はB5サイズ・6~8ページ(カラー)で、配布は新聞折込と各家庭へのポスティング、公共施設や病院、小売店、美容院、スーパーマーケットなどへの設置により行っています。印刷等諸経費はスポンサーからの広告費用をあてています。(現在のスポンサー企業・個人様は約15程あり、広告費の合計は1012万円、印刷費は67万円で、45万円が諸経費、残りを繰越金としています。)

 

Vent”には英語で「通気・通風」という意味があり、私たちの活動は家の中で1対1になりがちな子育てに風穴を開けようという試みでもあります。“これを読むとホッとする”“子どもともっと遊びたくなる”“育児が楽しくラクになる”そんな紙面にできたらと思っています。そして町に頼るだけではなく、自分たちの力で育児を楽しくし、家庭や世代を超えた地域のみんなで子供たちを育てる、そんな意識を持った町づくりをしていけないかと考えています。

 

またママたちの声を集めて町に協力をお願いすることもしています。活動を始めて一年が過ぎ、さまざまなところにママたちの声が反映されてきていることを実感しています。またママたちの意識も変わってきています。これは二宮町にとっては大変な変化です。

 

今、私たちが本当に欲している物、それは紙おむつや安全な冷凍食品、食洗機、乾燥機付洗濯機、キッズスペース、託児所のような即物的なものではありません。それは一時的なものであって、本当に育児に悩むママたちの心を助けてくれるものではないからです。そのことにまず私たち親自身が気づいていくため、そして学んでいくためにVentの質をより高めていきたいと考えています。そしてそのためにもっとVentを広めていきたいと考えています。

 

ぜひ今後とも二宮町の地元密着情報誌Ventをよろしくお願い申し上げます。

 

 

“ママ&キッズに優しい町、二宮を目指す会”

代表兼Vent編集長 代表 櫛田佳代